”我流浮世絵制作記録” (最終更新日:九月十六日)
本など読み漁ってはいるものの、正しい制作方法ではないと思います。錦絵としてもただの多色摺りとしても。
「違うぞ!」と思ったら胸の内に秘めずにアドバイスしていただけると助かります。
1、下書き
汚い!
今回のは練習でもあるので、サイズは葉書サイズ。
モチーフは見ての通り、喜多川歌麿の”ポッピンを吹く女”です。
小さいからあまり細かくないのがいい!→じゃあ美人画か役者絵かな→写楽の大首絵…は雲母刷り(きらずり)だから無理!
ということでこれを選んだのだけど、実はこれも白雲母刷りだった!\^q^/

2、筆入れ
100均の半紙に筆で清書。
筆一発で描いてた浮世絵しすげぇなあー…
極印の代わりに先生にサインをいただいた。
3、見当
左端にL字型とI字型の見当を…
入れようと思ったがよくわからない…
下のL字のところにはギリギリまで下絵があるので切れ目いれただけ。
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4、貼り込み ?
下絵を逆にしてぺたっ!
澱粉のりで貼っています。
馬簾で思いきり擦ったら少し破れてしまった…
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5、油で
サラダ油でこすって見やすくしたぞ!
想像以上にクッキリして気持ちよかった!
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6、彫り途中
なんか浮世絵っぽくなってきたぞ…!
新人が任せられるという文字から先に彫ったのだけど、
グチャグチャになった上、周り彫ってる時に間違えて削ってしまった!
ooops!!だってこれ1字が5ミリぐらいなんだぜ!><
あとで範囲の狭い色版と一緒に彫ろうかと思います。また先生にサインせがまねば。
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7、彫り途中その2
大分進みましたが大分失敗した箇所があります!
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8、彫り完了
とりあえずは完了。イタイところを失敗した…が、刷るまで分かんないってね!
全体的に彫りが浅いので、墨を乗せながら修正していきます。ゴムローラー高えよ><
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9、初摺り!
薄っ!!
凸部分を見えやすくするために塗った墨を拭き取ったのが実質初摺りだった……
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10、校合摺り(きょうごうずり)
原画は墨版と一緒に彫り去ってしまったので、これを元に色版を作成していきます。
なんだかどれもこれも下手くそな摺り加減ですが、どうせこれも彫って無くなるので気にしない!
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11、色版(背景)
手順は墨版と同じ。
澱粉のりで貼り付けた後、油で透かせます。合同研究室の副手さんがサラダ油まるごとくれた。
墨版と同じ間隔の所に貼り付けないといけないので何回か貼るの失敗しました。次までに正しい貼り方調べるという課題。
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12、色版(背景)完了
速っ!1日で終わるとは思わず1枚しか版木を用意していなかったから非常に暇になった。
今回の木は墨版の桜より柔らかいらしい朴(ホウ)を使っています。桜でも予想より柔らかかったのに…
柔らかいとはいえ、毎日彫ってると筋肉がつきそう。既に筋肉痛。
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14、色版(着物の柄)
校合摺りに柄を描き加えて貼ります。
油性ペンで描いたので彫らねばならぬところが一目瞭然!見当のところだけ油で透かし。
最初格子と赤部分を彫るつもりだったんだけど、版木の大きさの問題で花に変更。買っといた版木が小さかったんだ…
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15、色版(着物の柄)完了
桜っぽくならなくて苦労しました。
これも朴ですが、墨版の桜より硬かった…何故…
買うところによって違うみたいですね。少し小さい変わりに厚かった。
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16、試し摺り(間違った摺り方のいい例)
(左)ヤフーショッピングを活用して購入した紙。が、届いたので試し刷りしてみることにする。
(右)左から水・墨・水で溶いたゆるゆる澱粉のり、です。
水で版を湿らせて、糊と墨を版の上で混ぜて塗り、紙を置いて摺る、という手順。


これは比較的まともに刷れた方!背景はうっすらキラキラ…しているが分かりにく……
機械漉きはドーサ引き(滲みにくくする加工)してあると本で読んだのだがものすごく滲んで焦る。
ズオーーーーーーン!!!!
こ れ は ひ ど い !
もうわざとこうしたみたいです。呪われそうです。
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しょうがないので己でドーサ引きした。
そこら辺集めた資料にはよく書いてなかったのでちょう適当…
そして明らかに良くない干し方。もろ写ってる赤いのは友人の制作途中です。
紙のパッケージとドーサ液は取り忘れたのでまた後日追加します。
もちろん失敗しました。紙がふにゃふにゃ。
追加
和紙とドーサ液。これ以来ドーサ液使ってない。
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17、押し掛け
流石にもう自力ではどうしようもなくなったので、他学科の木版コースに押し掛けした。去年の12月にも一度押し掛けたことがある研究室に。
運良く先生がいらっしゃって、ちょう丁寧に教えてくれました!ありがとうございます!!あとで調べたら有名な版画家様でございました
そしてなんとその場で私の版を摺ってくださった。それが上の写真なんですが、同じ版とは思えない綺麗さ!!左は薄美濃紙、右は甍(イラカ)という丈夫な紙です。
おまけにきれいに彫れてるねといわれた!やったね!
先日私が買った紙も見ていただいたが、やはりドーサ引きされていない模様。い、いい紙買います…
百聞は一見にしかずとはまさにこのこと。勉強になりました。


コースの生徒用のプリントや、写ってないですがばかでかい紙もいただいてしまいました。
浮世絵について書かれた本(もう手に入らないと聞いた)やカタログまで貸してくださった。
副手の方も版木(1畳もあるシナベニヤ)割り勘で買ってもいいよと言ってくださった。
やさしい!うちの副手さんとは大違…あぶねぇ聞かれたら呪われる。
6/19

18、改めて摺る前に
道具の紹介。
書いている通りですが、書かなくても分かるってね!
バレンはこれまで180円の激安のやつを使っていたのですが、それじゃだめだと言われたので、高いの買いました!
でも本格的なバレンはもっととんでもないお値段だそうで。しっかり竹の皮で包んでるやつ。
歯ブラシも卒業しました。ハケ高いね!誕生日プレゼントはハケがいい。
6/20
19、摺り
作業の初めに版を水で濡らします。
撮ってもらったので横からの写真ですが、摺りはこの向きが正面です。見当が右下にくるように。

のりをちょいちょいと。

ハケで墨を塗りたくる。のりはこの時一緒に伸ばします。

紙をポイ。本当は見当に合わせないといけないけどね!

蝋を擦り付けたトレーシングペーパーを敷いて、バレンで擦ります。
蝋は版面側の水分を弾くのと、バレンを滑りやすくする効果があるそうです。

これまでと全然違う!右側はあの呪いぐらい滲む和紙に摺ったものですが、全然滲んでない!
以上、受け売りなので多分間違ってないと思います。
6/20

20、色版(紫)
もう慣れたもんです!
ここら辺から版木節約のために両面使ってます。
6/20-6/22

21、色版(桜)
6/20-6/22

22、色版(紅)
細かい彫りなのに特に柔らかいホウに彫ってしまって途中でorzでした。
6/23-6/25

23、色版(黄)
色をつける所だけ彫ればいいということに気がついた!
墨版と着物の柄2つの計3版摺ったものを貼っています。なのでこれまでの半紙でなくて、丈夫な和紙に摺ってます。

そして半紙では起こり得なかった問題勃発。和紙の毛がモショモショしてくる!!!
絵が見えなくなるので迷惑極まりない。
6/26-6/27

24、色版(緑)
これも通販和紙に。
だんだん油が乾いて、彫りあがった頃には白っぽくなっているのがお分かりいただけるだろうか。
6/27
25、文字修正
失敗しちゃってた文字を修正します。
今までの工程見ていただければ分かると思いますが、文字枠の下の方勢いあまって削っちまってる。


背景版を頼りに文字を書き直します。あと一緒に彫りたい所に赤ペンでマーク。
が!しかし!

またしても勢いあまった/(^O^)\

もう版木もないので、右上からカケラ取ってきて埋めました。先生プロデュース。
6/27
26、摺り
摺り重ね工程









黄と緑の後に摺れば良かったと後悔。








一部版木が歪む前に摺ったものです。あとで絵の具名追加しる。
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==番外=====
作業場
学校に設営したマイ作業場!数ヶ月前から予約席でした(プレートは友達が作ってくれたよ)
といってもこれ廊下なんですが。何せウチの学科のナワバリは30棟近くある中の1棟の4階部分だけである。狭い。
今度羽織とゲタも持って行こうと思います。笑
5/25
彫刻刀のキャップなくした
ので張り紙!誰か見つけてくれ!!(他力本願)
仕方が無いので臨時キャップを作った。

あ し 。
友人の制作物の残骸です。もらったよと事後報告した。
それにしてもかなりのフィット感…
6/5
羽織
以前から皆に落書きしてもらっている羽織。白衣で作業している子(元理系故)もいるし、墨使う時着ようと。
背にでかでかと書かれた文字は”誠”にみせかけて”試”。
そして最近は近くで衣装制作している友人がテディベアの残骸(迷彩部分)を縫い付けていってもはやカオス。
6/19
==メモ=====
『ポッピンを吹く女』喜多川歌麿<宝暦3年(1753年)〜文化3年9月20日(1806年10月31日)>
はじめ組物「婦女人相十品」のひとつとして描かれ、署名は「相観歌麿考画」だった。
のちに「婦人相学十躰」と改題され、署名も「相見歌麿画」とされた。